ガンマナイフの歴史
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ガンマナイフの誕生
ガンマナイフの誕生
レクセルガンマナイフは、スウェーデン・カロリンスカ大学の脳神経外科 故ラース・レクセル教授の発明により開発された定位放射線治療装置です。
今から70年以上前、ラース・レクセル教授は、頭蓋への外科的処置を最低限にすれば、患者の外傷を少なくすると同時に死亡率も低下させる可能性がある事を見出しました。
そしてこの考えが、侵襲・非侵襲脳外科手術の誕生とガンマナイフの開発へとつながったのです。
Leksell Stereotactic Systemの考案
940年台後半に、レクセル教授は、半円形のアークを患者の頭部に固定する事により、円の中心にターゲット(病巣)を置くという原理を考案し、1949年にこのシステム(Leksell Stereotactic System)を用いた手術を初めて行いました。
レクセルガンマナイフの礎となった定位放射線照射が紹介される
X線発生装置とLeksell Stereotactic Systemを組み合わせた初めての定位放射線治療が行われました。
この革命的な概念により定位放射線治療が誕生し、やがてレクセルガンマナイフの発明につながったのです。
放射線治療に適した線源と装置の開発が行われる
定位フレームを用いた定位放射線治療装置の試作が繰り返されました。
スウェーデン・カロリンスカ病院にガンマナイフ第一号機(プロトタイプ)が設置される
コバルト60を線源とした最初のガンマナイフがスウェーデン・カロリンスカ大学病院に設置されました。
この装置は、当初、処置困難な疼痛や機能的疾患の治療を目的として設計されましたが、やがて脳腫瘍や脳動静脈奇形の治療にも使用される事になりました。
「ガンマナイフモデルA」がアルゼンチン・ブエノスアイレスの病院に設置される
モデルAは、ベットの移動・ドアの開閉が油圧式となりました。
イギリスのシェフィールドにガンマナイフが設置される
「レクセルガンマナイフモデルU」の誕生
アメリカ・ピッツバーグ大学に米国第1号機が設置され、
全世界へガンマナイフが普及する礎となりました。
日本で初めてのガンマナイフ(モデルB)が治験機として東京大学に導入される
モデルBは、電動式でコリメーターヘルメットがドーナツ型に改良されました。
レクセルガンマナイフモデルCが開発される
APS(オートマティック・ポジショニング・システム)が実用化され、定位放射線治療の可能性が広がりました。
レクセルガンマナイフモデル4Cが登場する
治療計画に従来のMRI・CT画像に加え、PET・MEG画像を取り込むことが可能になりました。
ガンマナイフパーフェクションがリリースされる
自動コリメーター変換機能を搭載し、完全に自動化された治療が可能となった第5世代ガンマナイフが発表され、治療可能な治療範囲が拡大し、治療効率も大きく向上しました。
ガンマナイフIconがリリースされる。
マスクシステムによる頭部の固定が可能となり、さらに多様な治療方法が選択できるようになりました。