一般社団法人日本ガンマナイフ学会

The Japanese Leksell Gamma Knife Society-JLGK

放射線治療について

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切らずに治す「ガンマナイフ治療」とは・・・

レクセル ガンマナイフ パーフェクション
写真:エレクタ(株)提供

  • 脳腫瘍などに対する低侵襲な先端医療
  • 2泊3日の入院治療
  • 40年間で40万例以上の治療実績

治療装置の特徴

ガンマナイフは、1968年にスウェーデン カロリンスカ大学の脳神経外科医レクセル教授によって開発された放射線治療装置です。
周囲正常組織を傷つけることなく、約200個の線源(コバルト60)から出るガンマ線(γ線)を用いて、虫眼鏡の焦点のように病巣部に対して集中的に照射する治療法です。
1本1本のガンマ線は細いビームなので、周囲の正常な細胞にはほとんど影響を与えず、ビームが集中する箇所のみが、まるでナイフで切り取られたかのように治療できるので、“ガンマナイフ”と名がつきました。
開頭手術を行わなくとも脳内の小病変を治療・コントロールできる極めて低侵襲な治療法です。
ガンマナイフ治療は、悪性・良性の脳腫瘍・脳動静脈奇形などの血管障害(健康保険適応)、三叉神経痛やてんかん、パーキンソン病(健康保険適応外)などの機能性脳疾患の治療に行われています。

最新ガンマナイフ(パーフェクション)治療機の断面図

治療装置の原理

ガンマナイフユニット内には、約200個のコバルト60線源が半球状に配置されており、これらの線源から発生したガンマ線が病巣部を集中的に照射します。
照射時に貫通する頭皮、骨、脳、血管、神経への影響は少なく、照射を受けた病巣を徐々に凝固・壊死させます。
頭部をフレームで固定するため、ターゲットへの照射の誤差は±0.5mmと高い精度が確保され、重要な組織が密集している頭蓋内においても正常な組織に与える影響を最小限にして治療を行うことができます。
また手術が困難である脳深部の病巣に対しても治療が可能です。

ガンマナイフ照射イメージ
図:エレクタ(株)提供

ガンマナイフ治療について、ご紹介しています

このアニメーションは、ガンマナイフ治療がどのようなものか、患者さんが治療前、治療中、治療後に経験される内容について紹介しています。(ボタンをクリックするとスタートします)

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転移性脳腫瘍に対するガンマナイフ治療の特徴については、以下もご覧ください。

転移性脳腫瘍に対するガンマナイフ治療の特徴